GPS考

登山用にハンディGPSの購入をお考えの方へ


------- 2007年2月 作成 -----
 日本の登山者などに1番普及率が高いと思われるGARMIN社のシリーズについて
考えてみます。
現在入手可能なGARMINシリーズは大きく分けて英語版と日本語版
の2種類があります。
私のように英語を苦手とする者にとって単純に考えると日本語版
と言いたいのですが、
ハードは同じでも、その値段があまりにも違いすぎるのです。
例:最新型の高級機 GPSmap60CSX
本体 地図 合計金額
日本語版 126000円 19740円 145740円
 8400円
(11550円)
134400円
英語版(正規) 77700円 86100円
英語版(個人) 61800円 70200円
   改めて念を押しますが、機械自体は同じ物なのにです。これだけ値段が違うと、
  単純に「英語が苦手」とも言っていられません。そこで実際にワンシーズン英語版
  (LEGEND−C)に挑戦してみて思ったことなどを交えつつ両方の良い・悪い所を
  考えてみます。
 
 
特に大きく違う点は以下の項目です

    ・ メニューなどが日本語か英語か
    ・ 日本語版でしか使えない地図がある
    ・ 価格が大きく違う (物によっては日本語版は英語の倍!)
 
 
メニューなど機械自体の操作について
 突然ですが新しい携帯やPCなどを購入した際、取説を全て読みますか?近年高機能
化する電化製品では、電話帳のような取説が付いてくる場合も少なくありません。そこで
一般的な使い方としては、自分のよく使う機能のみ覚えて、その他まれにしか使わない
機能はそのつど取説を開いて操作しませんか?そのような使い方でしたら英語版でも十分可能だと思います
 今回のハンディGPSでは英語版には当然英語の取説しか付いてきませんが、日本の
正規代理店では英語取説の日本語訳を付けて販売しています。以前は一般公開して誰
でも自由に見れるようにしてくれていましたが、現在は一部のみサンプルとしての公開と
なっていますので、電子辞書片手に苦労したくない方は英語版は正規代理店からの購
入をおすすめします。その他英語版で気になるのは、ルート上などで、特定の所にポイ
ント(目印)を付けることができるのですが、そのポイントのコメントももちろん英数字の
みでしか書くことができないので、自分なりにわかりやすいローマ字などで書いておく必
要があります。もちろんカシミールなどに取り込んだ後日本語化することはできます。
 
 
地図に関して
 地図には大きく分けて日本語版でしか使用できない物と、日英両方で使用できる物
があります。要はこの日本語版専用地図がどうしても必要かどうかが最大のネックなの
です。この地図を使う必要がある方は高額でも日本語版を購入するしかありません。
そこで私なりの結論は、等高線入りの地図(登山用)に関しては日本専用版よりも、
日英両用版の方がかえって良いという意見をネットなどで多数目にしていますし、私も
そう考えています。それ以外の街中や旅行などでカーナビのような使い方もするのか
どうか?ですが、私はそのものズバリ、乗用車にカーナビを付けていて登山やハイキ
ング限定での使用ですので、日英両用版地図のみで十分用は足りるという結論になり
ました。
日本専用版地図へのリンク
 
日英両用版地図へのリンク
 
 
その他
 現在一部モデルで新型のGPSユニットが搭載されていて、衛星の補足が早く感度も
今までのモデルよりも良くなりました。ある程度の高山など森林限界を超えてしまうと
周りの障害物が減るので旧型でもそれほど問題はありませんが、里山などの深い林内
や街中など周りの障害物が多い場所ではけっこうロスト(見失う)してしまい、不自然な
ログ(移動記録)となってしまいます。新型チップの性能は受信状態の悪い所では格段
に違います。
現在自宅室内にてetrexとmap60を数分間並べて見ていますが、衛星の補足数は
etrexで0〜2個で現在位置を捕捉しないままタイムアウト。対してmap60は電源投入
直後から3〜7個ですぐに位置が出ました。これでしたらロストの可能性はかなり低く
なります。
 現行のetrexやmap60シリーズで最後の方にxが付いているタイプは外部メモリが
使えるタイプです。近年メモリカードの価格が極端に下落し、GARMINのGPS対応で
容量が1000メガバイトでもバルクだと3000円台からありますので、行く場所に合わ
せて毎回地図データを入れ替えなくても済みます。


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